萩谷界隈うろうろヨタヨタ

そのへんのヲタの日記帖 萩谷慧悟 or 7ORDER

怒涛の彼ら、Love-tune / 7ORDER の現在 2018-2019(上海!萩谷PSY・S!顕嵐ヒプステ!)

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*はじめに*
「7ORDER project」とは彼らのプロジェクト名であり「7ORDER」は舞台名称です。当ブログでは時にグループ名のようにも用いていますが、実際にグループ名であると発表されたことは現時点(更新日時点)ではありません。ただし2019年8月時点、一部番組等で「7ORDERです!」と名乗る場合が見受けられました。また2019年9月8日(神戸公演 大千穐楽後)に7ORDER project 公式Instagramが開設されましたが、そのプロフィールに「ミュージシャン・バンド」の記載がありました。このように「何者であるか」が明記されるのは初めてのことです。さらにその後、9月17日・18日の豊洲PITでも「7ORDERでした!」と挨拶する場面がありました。

 

             *   *   *

 

2019/4/7現在(→その後4/11-14-18-22 5/1-9更新、5/21タイトル修正「元」トル その方が正しい気がした→ 5/22!5/30!6/1!以降日々更新!)、どうしてもこれだけは書いておきたい。「怒涛の彼ら」がその後どうなっているのか。

そりゃもうとんでもないことになっている。まさにドラマのようだし、漫画のようだ。すべてを網羅はできていないけれど、主な事柄を。もう恨まない、一方で忘れるつもりも毛頭ないが、俺は、俺たちは前を向く(もはや言動に斬月の影響が色濃すぎてる)。

ところでいま思えば、本当にいま思えば、ということが一つだけある。単独でのアリーナ公演が十二分に可能であり、むしろアリーナ1公演では全く足りないのだという実績が、きちんと数字をもってつくれたことは、本当に本当に本当に良いことだった。あの機会が当時、失われなくてよかった。あれがあったかなかったかで、彼等のその後の「歩き方」はずいぶん変わっただろうに。って、本当にいまになって、2019年の4月を迎えてやっと大声でいえる!

 


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2018

2018年3月25日
Love-tune 横アリ 単独公演

2018年3月24日、27日
横アリ 合同公演

2018年4月16日
少年倶楽部 5月放送分収録(superman披露後「俺たちがんばります!!」)

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2019年6月15日
顕嵐『空飛ぶタイヤ』公開日

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2018年11月23日
ニートニートニート』公開日

2018年11月15日
TOKYO MX「ひるキュン!」「5時に夢中!」安井 美勇人(『ニートニートニート』宣伝)

2018年11月30日
事務所退所1(真田 萩谷 諸星 顕嵐 長妻)

2018年12月31日
事務所退所2(美勇人)

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2019

2019年1月10日
萩『仮面ライダー斬月』出演確報(第3弾キャスト発表にて)

2019年1月11日
顕嵐のInstagram開設

2019年1月18日
真田のTwitter開設(自作曲『BOW!! / タイムトラベラー』配信スタート)

2019年2月7日
顕嵐のインスタにゆめらいおん(TOKYO MX キャラクター)のしっぽ塗り画像アップ
重要:わざわざ7色塗り(特に、元は色がない部分に緑色を塗っていたことが自分や自分の周りでは相当な話題になっていた)

2019年2月8日
真田、顕嵐 TOKYO MX「ひるキュン!」出演告知あり

2019年2月11日
真田、顕嵐 TOKYO MX「ひるキュン!」出演 / 3月31日 TOKYO MX FES.2019 イベント告知(真田 顕嵐 出演確定)

2019年3月8日①
安井 舞台挨拶『ニートニートニートゆうばり国際ファンタスティック映画祭(ゆうばりファンタ部門 人物賞受賞)

2019年3月8日②
諸星 Rock Opera『R&J』出演発表

2019年3月9日
萩『仮面ライダー斬月』東京公演(日本青年館)初日

www.nelke.co.jp

2019年3月20日

『CD Journal』(音楽出版社)2019年4月号【特別企画】2.5次元ジャーナル  舞台『仮面ライダー斬月』 -鎧武外伝-から萩谷慧悟ロングインタビュー

2019年3月24日
萩『仮面ライダー斬月』東京楽

2019年3月28日
萩『仮面ライダー斬月』京都公演(京都劇場)初日

2019年3月30日
安井 NHKらじらー!最終回(言葉より大切なもの / Dream on / 勇気100%)

2019年3月31日
TOKYO MX FES.2019「つなげる つなげる つなげる」エムキャスにて途中までLIVE中継あり
(真田顕嵐→長妻!!→森田!! Instagram開設!→中継はここまで→諸星登場!!+萩が京都からFaceTime参加!!!)
萩『仮面ライダー斬月』京都 大千穐楽
事務所退所3(安井)

2019年4月11日①
萩がブログ開設「萩谷慧悟オフィシャルブログ Powered by Ameba

2019年4月11日②
TOKYO MX1新番組「イケダンMAX」4/18(木)25:05~放送決定(各種ネットメディア、萩ブログ、真田Twitter、あらみゅインスタ等で発表! 6名が出演でロゴは7色!)

s.mxtv.jp

2019年4月14日
TOKYO MX1「日曜はカラフル!!」に諸星、長妻が登場。「イケダンMAX」番宣と諸星出演舞台 Rock OperaR&J』告知。

2019年4月18日
新番組「イケダンMAX」スタート。番宣「モーニングCROSS」美勇人、萩谷が出演。「バラいろダンディ」6人出演。

★渋谷駅前 スクランブル交差点脇 「グリコビジョン渋谷」にて告知CM放映。放映期間:①4/24~4/28 ②5/23〜5/26 ③6/6 ④6/27=③の再放映 ⑤8/29(グリコビジョン&オノデンMXビジョン秋葉原の2箇所)

2019年5月9日
萩 リーディングシアター『ダークアリス』出演確報

2019年5月22日
【当日告知】萩ブログにて「大事なお知らせ」など各SNSアカウントにて、20時スタートの生配信直前に次々と告知あり(自分は5/22 19:12 路上で気づいて諸々の予定を調整・某駅ホームにてエムキャスで視聴)

【始動】7ORDER project

7order.jp

2019年5月30日(5月31日)
TOKYO MXイケダンMAX」番組最後に安井、ついに登場。
さらに31日、公式Twitter(@7order_official)にて「イケダンMAXが、7ORDER projectに参加決定」とアナウンスあり(→個人的には「MXさんと6人で始まった番組だけど、これからはMXさんと7人で一緒に面白いことするぜ!」くらいの意味だと思っている。そして「俺たちとみんなで!7ORDER project!」なものであるとも思っている)。

2019年6月1日①
長妻 SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』出演発表(池田光流役)

2019年6月1日②
『mini』(宝島社)美勇人 顕嵐 長妻 

2019年6月2日
萩 リーディングシアター『ダークアリス』出演

www.shachu.com

2019年6月3日〜
FAST(https://fast-tokyo.com/kentaro-yasui/
安井謙太郎「7ORDER project」仕事に迫る特別インタビュー(2回掲載ほかオフショット掲載。スタイリストは美勇人が担当)以降、顕嵐、長妻、美勇人掲載

fast-tokyo.com

2019年6月6日(6月7日)
TOKYO MX「イケダンMAX」安井登場(諸星がお休み)

2019年6月8日
公式ハッシュタグ決定「 #SevenOrder 」(発表動画も7ORDER projectサイトにて公開)

2019年6月10日
フリーペーパー『TOKYO HEADLINE』7ORDER project インタビュー掲載

www.tokyoheadline.com

2019年6月11日
週刊女性』6/25号 7ORDER project 初特写&インタビュー(保存版 16ページ掲載)次号6月18日発売号より真田ソロ連載「真田佑馬のゆる散歩」スタート

2019年6月12日
ニートニートニート』DVD 発売(初回限定盤 / 通常盤)

2019年6月14日〜23日
諸星 Rock OperaR&J』東京公演(日本青年館

2019年6月25日
『smart』(宝島社)8月号 美勇人 萩谷 長妻 インタビュー&撮り下ろし写真掲載

tkj.jp

2019年7月4日〜7日
諸星 Rock OperaR&J』大阪公演(森ノ宮ピロティホール

rockopera-rj.com

2019年7月13日、8月17日(諸星出演)、9月14日(真田出演)
TOKYO MX「週末ハッピーライフ! お江戸に恋して」

2019年7月19日〜28日
長妻 SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』天王州 銀河劇場(東京)

www.schoolstage-greenwood.com

2019年7月21日
安井の微博 / weibo 開設(7ORDER_七曜星)

2019年8月6日
週刊女性』7ORDER project 特別付録 撮り下ろし 浴衣ポスター&インタビュー

2019年8月22日
フリーマガジン『FAST FREE MAGAZINE』先行配布(8月29日〜 都内・全国配布。9/27〜上海・虹橋芸術中心でも配布予定)
21名掲載のうち7名が7ORDER projectメンバー。Webマガジンではフリーマガジンとリンクしてインタビュー全編配信予定。

fast-tokyo.com

2019年8月22日〜9月1日
舞台「7ORDER」天王州 銀河劇場(東京)

2019年9月5日〜9月8日
舞台「7ORDER」AiiA 2.5 Theater Kobe(兵庫)

★DMM動画【ライブ配信】2019年9月8日(日)舞台「7ORDER」大千秋楽公演ライブ&見逃しパック配信有り

www.dmm.com

7order.jp

2019年8月30日
顕嵐 titty&Co. 「#ヒロインスタイル SP」キャンペーン 全店舗ジャック(雑誌『mini』 2019年10月号誌面連動スペシャルエディション企画)

#ヒロインスタイル SP♡ ALAN ABE url. http://www.tittyandco.com/news/archives/10146

tittyandco.com

2019年9月8日
神戸公演 大千穐楽
7ORDER project 公式Instagram開設
(プロフィールに「ミュージシャン・バンド」の記載有り)

www.instagram.com

 

2019年9月17日〜18日
イケダンMAX 豊洲PIT 2DAYS / 4公演
MC タイムマシーン3号原口あきまさ / ゲスト 島田秀平、GinyuforcE、P.O.P、WAIWAI STEEL BAND / スペシャルゲスト INORAN岡本真夜

豊洲アウトドアパークWILD MAGIC内「LOVE KINGDOM」にてグッズ販売、オリジナルフード・ドリンク販売、フォトスポット設置、スティールパン演奏ブースなど

s.mxtv.jp

 

2019年9月25日
『smart』(宝島社)11月号 7ORDER(通常版・セブンイレブン限定版)

 

2019年9月27日〜29日
7ORDER project ファンミーティング 上海・虹橋芸術中心(中国)

 

2019年10月7日
『日経WOMAN』(日経BP)11月号 7ORDER スペシャルインタビュー(2大付録つき通常版・一部の付録なしミニサイズ版)

 

2019年10月5〜6日
安井 長妻 GTFグリーンチャレンジデー2019 in 新宿御苑(イケダンMAX スペシャルステージ)
http://www.gtfweb.com/reccomend/reccomend2019_gyoen.html

 

2019年10月9日
仮面ライダー斬月』Blue-ray / DVD 発売(限定予約盤 / 通常盤)

www.toei-video.co.jp

 

2019年10月11〜13日
SPORTS of HEART 2019 in 大分

s-heart.org

 

2019年10月25日~11月10日
真田 舞台版『PSYCHO-PASS サイコパス Chapter1―犯罪係数―』
品川プリンスホテル ステラボール(東京)
www.pp-stage.com

2019年11月7日~11月15日
萩谷 舞台『PSY・S(サイ・ズ)』シアター1010(東京)

disgoonie.jp

2019年11月13日
『イケダンMAX Blu-ray BOX シーズン1』発売

s.mxtv.jp

 

2019年11月15日~12月1日
顕嵐 舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-
品川プリンスホテル ステラボール(東京)

hypnosismic-stage.com

 

2019年11月23日~11月25日
萩谷 舞台『PSY・S(サイ・ズ)』梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ(大阪)

disgoonie.jp

 

2019年12月中旬
Rock Opera『R&J』DVD発売予定

 

2019年12月~2020年1月
7ORDER project スピンオフ作品 主演:森田美勇人
2019年12月 大阪 梅田芸術劇場メインホール
2020年1月 東京 TBS赤坂ACTシアター

www.nelke.co.jp

 

2020年3月上旬
SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』DVD発売予定 

 

2020年春
7ORDER project 公演 第二弾

www.nelke.co.jp



 

『ダークアリス』雑感 / 萩谷慧悟の可能性の広がりについて

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- はじめに -

最初に『ダークアリス』が発表されたとき、脚本・演出が『仮面ライダー斬月』の毛利さんだったこともあり、少しだけ気になっていた。こういう演目をやられるのだなあ、どんな感じなのかなあ、と。その段階では「萩が出るかも??」とは全く思っていなかった。思っていなかったのだけれど、2019/5/9に出演者が発表されたときに、最初に思ったことは「毛利さん!!!」だったし、主催が「東映文化放送」だとわかったときにはやっぱり「東映!!!」と思った。

仮面ライダー斬月』(-鎧武外伝- アイム役)は、これから先ずっと萩の背骨の一部になって彼の芸能人生を支えるのだ。それだけの出来栄えだったと、実績をつくったと、改めて思える。本当に特別なこと。こんなに良いことが続くなんて。どこにどうやって御礼をすればよいのか。

あと個人的には銀之丞さんと萩が共演できる機会があるとは思わなかった。素晴らしい経験が積めるよはぎちゃん!

〈公式サイトより抜粋〉
リーディングシアター『ダークアリス』(サンシャイン劇場
脚本・演出:毛利亘宏(少年社中) 主催:東映文化放送

毛利亘宏(少年社中)がお届けする、「不思議の国のアリス」をモチーフにした ダークファンタジー
不思議の国に迷い込んだ少女が、 そこで知る『真実』とは。
極上の『謎』を、至高のライブ演奏と ともにお届けする、新感覚の朗読劇です。

■2019年6月2日(日)12:30回・15:30回
石川由依 萩谷慧悟 石川界人

■2019年6月2日(日)18:30回
石川由依 萩谷慧悟 山崎銀之丞

 


- ダークアリスの世界 -

できるだけ当日まで他の出演者回のステージ写真などのニュースは見ないようにしていた。衣装も。ただ斬月でご一緒させていただいた久保田悠来さんのお姿だけはTwitter等で拝見していた。そこはさすがに(萩出演回を観終えたあと、各回の皆さんのお写真や記事諸々を拝見しました)。

サンシャイン劇場の扉をあけると、ステージのうえにはさらにテーブル型の八百屋舞台。椅子が3脚。下手にキーボード、上手に打楽器類。センターのバックには目隠しされた人物画、天井あたりには複数のトランプ。赤や黒の数字のカード、黒ウサギや猫、青虫等のカードも。まさに絵本のようだった。

開場してすぐにパンフレットと、上演台本を買った。萩のお仕事で、台本が買える日が来るなんて...! こんなにありがたいことはなく。あれこれ振り返ったりあの台詞がよかったな、なんて思うときにすぐに確認できる台本が手元にあるなんて。演劇畑はこれが最高。そしてこの台本、6/2の3公演目が終わったときにはきっちりSOLD OUTしていた。

そしてパンフレットも台本も、すべての公演を観終わるまでは開かなかった。カケラほどのネタバレも避けたい。


- 朗読・声の仕事 -

萩にとって初めての「朗読」ありきの演目。自分も朗読ベースのものをきちんと観るのはおそらく初めてだと思う。ただ、ダンサーがいて、生演奏があり(効果音なども含む)、ステージ演出や衣装の様子をみていると、比較的「舞台」寄りのものだと思えた。そのあたりが「朗読劇」ではなく「リーディングシアター」と銘打っている理由なのかもしれない。

今回の仕事が決まった嬉しさは、何より「声」が重視されていると感じたから。

本当に声が良い人なのだとずっとずっとずっと思ってきたし言い続けてきたし、しかもそれはとても2次元的な含みのある良い声なのだと(そして本人もそちらのカルチャーに実際にハマっていたし)。いつか「声」の仕事や、「声」が圧倒的に重視された仕事を頂きたいと思ってきた。でもそれがとてもむずかしいことで、機会が少ないことなのもわかっていた。(そして一度は環境的に相当厳しいところに追い込まれていたのに...あの時期が嘘のようだ...)まさかこういう形でチャンスがあるとは、というのが本音でもあって。とにかく決まっただけで感無量で。

思えばこの時点では、まだ何もわかっていなかった。萩は、あの斬月アイムをやった男だった。よってそこまでは勿論想像ができている。あそこまでやって見せたのだから、きっとこの朗読でも相当やって見せるだろうという信頼はもちろんあった。

でも、もうそんなもんじゃなかった。私が知っている、知っていた範疇になど全く収まっていない。『ダークアリス』を観たあとのあの消耗というのか脱力感は、「萩谷慧悟、何がどこまで出来るのか、もう全く見えないしわからない」という、とんでもない可能性の広がりを目の当たりにしたせいだと思う。


- ダークアリス本編 -

出演者は3名。水谷亜梨沙役、黒ウサギ他を演じる男、誘拐犯他を演じる男。

黒ウサギ他を演じる男が最初にステージに現れる。これが石川界人さんだった。萩がこちらの役なのかと! そう思っていたのは、前日に出演された久保田さんが黒ウサギ側の役だったからだと思う。クレジットの並びなどから久保田さんと萩は同じ配役なのでは、と思い込んでいた。

このあと、最初にステージに現れた萩は、大きなフードを被っていた。誘拐犯。フードでほとんど顔は見えないが、顎が見えている。その口から、それほど若くない印象の男の声が出てくる。重めの声。そして誘拐犯は、途中、亜梨沙がいった言葉、そしてその恋人が言った台詞も話し出す。「ごめん、佑くん!」とか「ううん。大丈夫。俺の方こそごめんね、亜梨沙」とか。

「声色」というものを、こんなに調整できる人だったのかと、このあたりからもう「参りました...」みたいな気持ちになってきたことを思い出す。いや斬月だってそうだったじゃないか... そうだったけどさ...

そしてこれは序の口で、このあとの多様さといったら。

黒ウサギ他を演じる男、誘拐犯他を演じる男、それぞれが「地の文」の読み手に回る(ナレーション的な役割もある)。萩が地の文読みのときには、主に黒ウサギが喋りまくるターンになる。

石川界人さんの黒ウサギは跳ねまくり、銀之丞さんの黒ウサギは何というのか若干妖怪めいていたし執事のようでもあった。この両方と組めたのは本当に貴重なことだっただろうし、特に2人の年齢が極端に離れている分、銀さんとの組み合わせは興味深かった(あらゆるものが圧倒的に違っていてそこがいい味になっている感じ)。

その後、「誘拐犯他を演じる男」がいくつものキャラクターを演じ分けていく。

こればかりは実際にステージを観た・聴いた人にしかわからない。それが生のステージというものだけれど、でもちょっとそういうこととも話が違う。生の勢いとかそういうレベルではない「演じ分け」「キャラクター分け」「声色の違う表現」が出来ていて、それなりに長い間、彼を追いかけて観続けてきた自分にとっても衝撃的なことであって。何と言えばいいのか。こんなことが出来たのか、萩は...と。

このあと出てくるキャラクターは....

青虫(水ぎせるをふかす爺さん)
チェシャ猫(一人称は「にゃあ」)
帽子屋(お茶会マッドハッター)
トランプ1〜3(上手椅子:スペードの5、中央椅子:ダイヤの3、下手椅子:クラブの7 / 椅子を移動しながらの3役台詞)
王様(とにかく「打ち首じゃ!」)

凄まじかった。過去に聴いたことのない声、朗読劇なのだからそこまで演技をつける必要はないのかもしれないけれど(手振り身振りや表情はもちろんふつうのことなのだけれど)、完全に顔がそのキャラクターになっている、顔どころかもうがっつりアクションまでついていた。

〈 このへんからやや脱線します 〉

青虫の爺さんはステージに座り込んで前のめりに三白眼で亜梨沙を覗き込む。この声は聴いたことがないな... と唸りながら爺さんの声を聴いていた。目を閉じて聞くと、本当に不思議な気持ちになった。

チェシャ猫の話はキリがないほどなのだけれど「にゃあとしたことが(にんまり)」を筆頭にとんでもなく魅力的だった。あれは萩そのものの可愛らしさがうまいことにじみ出ていてそれがたまらなく良かったんだろうなあと思うし、台詞をいうたびに口角をあげて「にんまり」している様子とか、少しはずむように、でもねっとりとした言い回しで、時々おしゃまな女の子みたいな味付けもされていて。

どれも好きだけどこのへん特に好きですねランキングは....「お話でもする?(にんまり)」「ずーっと口が閉じられない(にんまり)」「お前は咎人 重罪人(じゅう ざい にんっ)」ってこの区切り方、スタッカート感が...... ここ最高ではなかったですか。ですよね。でしょうね!!!

あとあとあと「良くて打ち首 悪くて打ち首(にんまり)」も最高に打ち首だったな... あのにんまりした顔!

「そうだろうと思った」のあとに、下手側に回って膝で立って「アリス?」って声をかける姿とかね... あの膝で立つ萩といったら、おそらく全萩谷の会の皆さんが「ヒイ!カワイイ!」ってなったと思うのですが。

あとチェシャ猫は姿を現したり消したりするときには口だけが見えがち設定で。この場面の最後に消え去るときにも「きわめてゆっくり消える」んだけど、やっぱり最後に「にんまりした口」だけが残るのね。その様子を演じる姿といったら、おそらく全萩谷の会の皆さんがたまらなかったんと思うのだけれど、コマ送りみたいにちょっとずつ、立っている椅子から降りていく。最後にまたひとつ、「にんまり」としながら。朗読劇だっていうのに、あんなかわいいアクションありますかね。ありましたね!!!

やはりこの話終わらないのでまたそのうち改めよう...

帽子屋とトランプたちと王様の話はもうまたこんどな...(ちなみに私は下手椅子のトランプ クラブの7ちゃんがとてもすきです。机にかるく突っ伏してジタバタしてて一番末っ子ちゃんみたいだった。このトランプ1〜3は椅子を移動しながら台詞を言うのだけれど、スススっと急いで移動してスタッと座る萩がとてもとてもとても略)

〈 脱線終了したつもり 〉


そしてハットを脱いだ帽子屋も、王様も、誰かの顔をしているし、亜梨沙の裁判に現れた証人(誘拐犯)もまた、誰かの顔をしている。その誰かとは勿論...

その「誰か」を演じるのもまた「誘拐犯他を演じる男」で、ストーリーは終盤、この「誘拐犯他を演じる男」の熱量で突然のギアチェンジをくらい、嗚呼そういうお話だったのか、いやそんな予感は勿論していた、していたけれども... という気持ちに襲われる。

そして先にも述べた通り、「萩谷慧悟、何がどこまで出来るのか、もう全く見えないしわからない」という、とんでもない可能性の広がりが、終演後に残る。

そもそも、よくこんなに難しいことを萩にやらせようという話になったなと... つまり、もう彼はそういうところで生きているし、そう見込まれてもいるのだ。ため息が出る。本当に。素晴らしいことだと。


- さいごに -

ストーリーの根幹は、とても身につまされる話であって。偶然、この話を観た翌日にちょっとした出来事があり、そのとき本当に自然に『ダークアリス』のことを思い出した。それは言葉にしてしまえば簡単なことで、私たちが日常気をつけているつもり(だけどなかなか出来ていない)のことだったりもする。

良い脚本だったと思う。日々の生活に少しだけ何らかの良い作用を残す。

そういう仕事に萩が携われ、そのおかげで私や私たちがあのステージを観られた。幸せな経験であるし、またこんな機会があったら何よりうれしいことだと思うし、出来たら、また毛利さんの現場に萩が居てほしい。

だってあの斬月から、このダークアリスを見せられたら、そう願わないほうが嘘でしょう。